■ 小学生(子供さん)のレッスン体験談をお読みになっておられるご両親へ。
小学生低学年までは吃音が出ていても本人はあまり自覚していないものですが、小学生4、5年生位になりますと、学校生活での話すことに支障を感じ、もっと上手く話せるようになりたいと思うようになります。
このページでは小学生3年~6年の電話カウンセリング&トレーニングの受講体験が記されています。
小学生のレッスン体験談に共通していることは、お母様が小学生の子どもさんのことを心配して「さわやかカウンセリング」のことを話し、小学生本人がトレーニングを希望してスタートしていることです。小学生本人が自分で願うこの時が吃音(どもり)を改善させるタイミングだと思います。
一方、親が小学生の子供さんの吃音を何とかしたいと思っても、本人が改善の気持ちがないのならば、神経質にならずそのままそっとして、本人がもっと上手く話せるようになりたいという願いを持つ時を待つのが良いかと思います。
小学生の吃音の改善は、日頃の話し方の意識習慣を身につけていくことにあります。
親の押しつけではなく、あくまで小学生本人の吃音改善の願いが、良い発語習慣を身につけていく原動力となると思います。
小学生のトレーニング・レッスン 体験談(1)
学校での発表体験、他
(小学生 トレーニング体験談①-6)
自分に自信を持ち、前向きに過ごしている息子をみて、私の心も軽くなりました。
Sくん(神奈川県在住 小学生6年 男子)
お母様の手記 2024.7.16
息子が年中の終わり頃、通っていた保育園に言語聴覚士の方が訪問される機会がありました。翌日、お迎えに行くと「S君は吃音の症状があります」と先生からご指摘を受けたと報告をいただきました。
元々、同学年の子と比べてどもりが多いなぁとは感じていたのですが、当時はショックを受けたことを覚えています。
先生とも相談し、1年間地域療育センターに通ってみることにしました。1か月に1回、言語聴覚士の先生とゆっくりお話をする練習をしながら、家では毎日、吃音の様子を記録しました。
元々、吃音についてよく知らなかった私にとっては、日ごろの接し方、親として気を付けること、そしてメンタルケアにおいても、言語聴覚士の先生とお話しできる時間はとても貴重なものでした。
息子も幼いながら、「ことばに詰まっちゃったときは、こういう風に息を吸って吐いたらだいじょうぶだよ。」「おともだちに何か言われたときも、これはぼくの個性だからっていうね。」と、吃音との付き合い方について少しずつ学んでいたように思います。
療育センターに通った1年間を通して、私も夫も、吃音との付き合い方を学び、彼の個性の1つとして受け入れられるようになっていました。あっという間に1年が過ぎましたが、息子の症状には波があり、いい時もあれば悪い時もある。そんな様子を繰り返していました。
息子とも相談し、来年には小学生になるし、平日学校を1日おやすみして療育センターに通うという選択はしませんでした。
小学校生活では、学年が上がるごとに担任の先生に吃音の症状があることをお伝えし、お友達との関わり合いの中で、彼が困っている様子があればすぐに報告してくださいとお願いをしていました。
学校の先生から直接何か報告を受けることは1度もありませんでしたが、後々話を聞くと、やはりお友達から話し方を真似されたり、話し方について「変なの」と指摘を受けることが度々あったようです。
小学5年生になったある日、息子から相談を受けました。
「ママ、最近吃音のせいでうまく話せない。ことばが出てこなくて、国語の音読もうまくできないんだ。どうしてうまく話せないんだろう。普通に話せるようになりたい。治したい。」
涙ながらに話す息子をみて、なんとかしてあげたい。と思いました。
以前とは違い、習い事やお友達との約束(息子は根が明るい性格なので、幸いいじめにあうようなことはなく、お友達ともよく遊んでいました。)がある中で、なかなか決まった時間を確保するのが難しい年ごろになっていました。
何かいい方法はないか。と探している中で、この「さわやかカウンセリング」を見つけました。スカイプで授業を受けられること、そして江田先生ご自身の体験や、他の生徒さんの体験談を拝見し、息子の気持ちを理解して寄り添っていただけるのではないかと思い、カウンセリングに申し込みました。
5年生の10月からレッスンを始めて、始めは週1回、今は3週間に1回のペースで受けています。レッスン中は、時間がゆっくり流れているように落ち着いて話ができているようです。自分のペースでレッスンを受け続けられるところも魅力的だと感じています。
学校でも積極的に手を挙げて発言したり、前に立って話ができるようになりました。
5年生の2月(レッスンを始めて4か月)、息子は少年野球チームのキャプテンをつとめており、大勢の前で選手宣誓の大役を引き受けることになりました。たくさんたくさん練習をして、緊張する中見事にやり遂げた姿には涙が出ました。
びっくりしたのは、3月の終業式の学年代表のあいさつに立候補したことです。
「僕は人前に立つことが苦手だけど、それでもこうして今挑戦できているのは、最初の一歩が大事だということに気づいたからです。成長するスピードは人それぞれ違うけれど、自分が一生懸命取り組んだことは最後自分に帰ってくると、僕は今年の学習で学びました。」
緊張で少し詰まりながらも、みんなの前で堂々と挨拶ができていました。
まだ吃音が出る時も勿論ありますが、さわやかカウンセリングに出会い、自分に自信を持ち、前向きに過ごしている息子をみて、私の心も軽くなりました。
これからも自分のペースでレッスンを受けようと思っています。
※ 小学生 トレーニング&レッスンのコメント :
吃音と本人の性格(内向、外向)とは無関係です。ことばの引っ掛かりを繰り返したために、脳が覚えてしまった(学習した)ことによるのが吃音です。もともと明るいS君が、今までの吃音のもどかしさを乗り越えて、人前でのスピーチにチャレンジしていることは大きな励ましです。
(小学生 トレーニング体験談①-5)
人前で臆することなく話している姿を見て、親として安心して見守ることができています。
Nくん(千葉県在住 小学生5年 男子)
お母様の手記 2024.5.11
2才のころ、吃音かな?と思うようになりました。当時は、その内、治るだろうと思い、自然と暮らしていましたが、なかなか変化がないため、市の言語聴覚士の方がいる場所に月1回通いました。結果的には変化はありませんでした.
その時、本人が吃音を治したいと思うタイミングが吃音を治すきっかけだとの指導を受けました。
本人にとって、吃音が恥ずかしいと思うタイミングが来たのが小学校4年のころでした。人の前で話すことが恥ずかしいと言い始めました。特に、少年野球でキャプテン・キャッチャーをやっており、大声を出してチームをまとめることが多く、周りのお友達からも「なぜ、すらすら話せないの?」と言われたこともあり、恥ずかしいと思うようになりました。大好きな野球をやめたいとまで言うようになりました。
前述の通り、本人が治したいと思うタイミングが来たのだと思いました。
しかしながら、親としてどうしていいかわからず右往左往していました。そんな中、さわやかカウンセリングのサイトを閲覧し、トライアルレッスンをさせていただきました。
レッスン初回で、吃音が起こる要因や今後に向けた考え方等、丁寧に説明いただき親としても理解を深めることが出来、それから江田先生にお世話になっています。
江田先生にお世話になり5か月になりますが、本人として変わったことは大きく2つです。
①吃音が出そうなタイミングが自身で分かるようになったこと。
②その時に、どのように自身をコントロールするとうまく話せるかを理解したこと。
小さいころから人前で発表するなど積極的な性格な子でした。吃音改善のこのタイミングを逸していたら、人とのコミュニケーションに消極的になって、もともとの活発な性格が変わってしまうところだったかもしれません。
吃音が完全に消えてはいませんが、人前で臆することなく話して、前と変わらず積極的に人とコミュニケーションをとっている姿をみて、親としても安心して見守ることができています。
※ 小学生 トレーニング&レッスンのコメント :
N君は少年野球クラブのキャプテンをしているので、レッスンでもハキハキ素直で、私の言うことをよく理解してくれます。学校でするスピーチの練習、スポーツクラブでの号令の練習など、レッスンでの実践にそった練習が上手く活かされています。
(小学生 トレーニング体験談①-4)
今は吃音に振り回されることなく、親子で前向きに生活できています。
Yさん(神奈川県在住 小学生6年 女子)
お母様の手記 2023.9.4
小学生6年の娘の母です。娘の吃音改善の変化を記したいと思います。
■レッスンを受ける前の様子
5年生の始めに、宿題の音読が上手くできないことに気づきました。
最初は気のせいかたまたまだろうと思いつつGW中にじっくり音読の練習をしてみたところ、冒頭や途中に関わらず、ある程度決まった箇所で詰まるようになりました。
それでもこの頃は日常会話には影響はありませんでしたが、担任の先生にも吃音かもしれないと伝え、様子見をお願いしました。
夏休みになり、だんだん様子が怪しくなってきました。
音読はほぼ出来なくなり、1時間かかっても1ページも読み切れなくなりました。
読めない → 何で読めないんだと責める → 泣く → 何で泣くんだと叱る、という感じで、この頃は私も完全にパニックになっていて、娘をとことん傷つけてしまいました。
吃音かもしれないと感じてはいても、つい数ヶ月前まで何ともなかったのに急にこの状態になったことを到底受け入れられなかったのです。
そして日常会話にも影響が出始め、固有名詞や人名などが言えなくなってきました。
友達の〇〇ちゃんのフルネームは?とか、担任の先生の名前は?と聞いても言葉が出てこないと泣き、毎日何時間も音読してもどんどん悪化していきました。
こんな感じの地獄のような夏休みを過ごした結果、夏休み明けに学校に行く自信がないと言い出し、私も自信をなくしてしまいました。
とりあえず色々と調べ始め、どう考えてもこれは吃音であることを認識しました。
ではこれからどうしようかと思ったときに、行政の言葉の教室のようなところは低学年が対象が多いようで断念。病院のカウンセリングを調べても、少ないうえに予約まで何ヶ月もかかるようでした。
吃音に関する書籍もたくさんありましたが、親が読んだところでどうなるのかと疑問だらけで、どうにも購入意欲が湧きませんでした。
ひたすら調べ続けていたところ、さわやかカウンセリングのサイトに辿り着いたのです。
本当に直感としか言いようがないのですが、ここならなんとかなりそうな予感めいたものを感じたのを覚えています。
サイトを熟読し、ここしかないという気持ちのもと体験を依頼させていただきました。
■レッスンを受け始めて
江田先生は物腰も柔らかく穏やかで、でもおっしゃりたいことははっきりわかりやすく言ってくださる方でした。娘も緊張することなくスタートできました。
そもそもの吃音のきっかけを探ってみたところ、新学期の自己紹介で、突然自分の名前が出てこなくなりビックリして硬直してしまったのがきっかけのようでした。
江田先生には、それは娘が悪いのではなく脳の記憶のせいだからと何度もおっしゃっていただき、娘も気が楽になったようでした。
あれほど出来なくなっていた音読も、江田先生のご指導で割とすぐに読めるようになったのは本当に驚き、安堵しました。
近くでレッスンを聞いていた私も、吃音は治すものではなくコントロールしながら付き合うものだという認識に変わることができました。
娘はもともとお喋り好きで、授業中の発言も多いのですが、吃音になってからも、それなりに発言はしていました。
吃音がでたとき、クラスで笑われたりしないか心配していたのですが、一度、男子に吃音を真似され笑われたのですが、担任の先生がすぐに指導をしてくれて、それからは平穏に過ごせました。
6年生に進級して新しいクラスになったら、緊張からなのか、また学校で吃音が出たり、日直がうまく出来なかったりしたこともあったのですが、担任の先生のフォローもあり今は落ち着きました。
今も、日常会話でたまに話しにくそうな様子もありますが、本人なりに間を取ってコントロール出来るようになってきました。
江田先生にも、自己紹介の練習や、学校で全員参加のスピーチコンテスト予選の練習をしていただきました。丁寧に、かつ自信を持てるような温かい指導でした。
お陰様で吃音のきっかけとなった自己紹介も、今年は無事に話せましたし、スピーチコンテストの代表に選ばれることはありませんでしたが、無事にスピーチできただけでももう十分すぎる結果でした。
今は2~3週間に1回のペースで、楽しく穏やかなレッスンを続けています。
去年の夏休みが嘘のように、今年の夏休みは楽しく平穏な日々を送ることが出来ました。これからも、話すスピードはゆっくりと焦らずを心がけていきたいです。
今後は習い事の英語のスピーチ大会や、卒業式でのひとりづつ順番での発声がひかえているので、引き続き江田先生にレッスンしていただくつもりです。
一時期はどうなることかと思い悩みましたが、今は親子で前向きに生活できています。ありがとうございました。※ 小学生 トレーニング&レッスンのコメント :
今まで言えていた言葉が詰まってしまう、言おうと意識すればするほど固まってしまう・・・追い詰められる心境です。焦りと苛立ち。愛娘を思うお母様の心配が伝わってきます。
しかし今はYさんが自然な発語感覚を取り戻して、落ち着いた生活を送っていることは感謝なことです。これからも学校での発表など、話す場面にチャレンジしてください。
(小学生 トレーニング体験談①-4)
自分らしく学校生活を送り続けることができています。
Y君(神奈川県在住 小学生5年 男子)
お母様の手記 2023.5.15
小学生5年の息子の母です。息子は幼い頃から繊細な子でした。妹が生まれたのは三歳過ぎた頃で、心因性の頻尿や言葉のどもりが見られました。
ぼ…ぼくと、しょっちゅうつまり、不安になった私は小児科を受診しました。気にしないでおおらかにとのことで、しばらく様子を見ているうちにおさまりました。吃音という言葉を初めて知りました。
息子の吃音を忘れかけていたころ、小学校入学をきっかけに、また吃音が見られました。本人はまだ困ってる自覚はないものの、私は吃音についてあれこれ調べました。
ゆっくりはなしてごらん、リラックスしてはなしてごらん!など、いま思えば、どうにか治してあげたいと焦り、あれこれ言いすぎていました。たくさんのHPを読みました。
そんなとき、江田先生のさわやかカウンセリングに出会いました。そして、二年生になる少し前にお電話しました。
「まだ本人に自覚なく、本人は困ってはいないため、もう一年くらい様子を見てもよいかもしれませんね、また気になるようならお電話ください」とのお返事をいただきました。
それから月日が経ち、四年生の半ばすぎ、吃音で悩んでいることを息子から打ち明けられました。自宅では吃音はあまり見られていませんでした。
吃音が酷くなったきっかけは、四年生の担任の先生が威圧的で、緊張するということでした。とくに、学校で『き』『ち』がいいにくく、きむらくんという言葉と、江戸切子という国語の授業ででてきた単語をきっかけに、友人からうまく話せないことをからかわれていました。
これはどうにかせねば、と、さわやかカウンセリングを思い出し、すぐにお電話しました。そして、すぐにレッスン開始していただきました。
江田先生のお話で、とにかくほっとしました。吃音の原因探しはしない、心理アプローチではなく、安定した発語感覚、意識をもつことが大切だと伺いました。
レッスンは、最初数回は緊張していましたが、すぐに息子はリラックスできていました。普段どんな言葉で吃音になりやすいか相談できたり、上手に読めてほめてくださり、うれしそうでした。とにかく、息子は早口だったので、ゆっくり、スピードをゆるめることを、繰り返していねいに、教えてくださいました。
レッスンでのなぞなぞタイムが一番大好きなようです!
学校でも、つまったときは、ゆっくり話す意識を持てるようになり、うまく話せることを自信につなげられるようなりました。
わたしも、親として正しい吃音に対する知識を知ることで、息子に余計なアドバイスをすることがなくなり、家族でゆっくり話すことを意識できるようになりました。
もともと発言したり、発表することが大好きな息子は、カウンセリングのおかげで、その息子の良さを失わずに、自分らしく学校生活を送り続けることができています。
最近は吃音がほとんどなくなり上手に話せているので、これからのレッスンは1か月に1回の間隔でしていくつもりです。
※ 小学生 トレーニング&レッスンのコメント :
Y君は明瞭にはっきり話します。英語にも興味があり、その話し方もカタカナ英語ではなく、英語らしい発音で堂々としています。もともと話すことは好きなので、レッスンで自信をつけて、たくさん発表してください。
(小学生 トレーニング体験談①-3)
吃音で凝り固まった娘の心と体がほぐれていくのを、親子で実感しています。
Mさん(熊本県在住 小学生5年 女子)
お母様の手記
小学5年生の娘がどもり始めたのは3才を過ぎた頃でした。
親戚にもどもっている子がいましたが、入学の頃には治っていたので、そんな物だとあまりに気にしていませんでした。
ところが小学生になっても治るどころか酷くなり、言い始めに連発や、言いにくさから随伴症状の上半身を振ったり頭を振るなどして一生懸命話そうとしていました。
親としてどうしたらよいのかと思い、地域のことばの教室に相談しました。そこの説明では、吃音は治らないので周りの子にからかわれた時の対処法を習ったり、自分以外にも吃音の子はたくさんいることを知って、みんなで話して心を軽くしていく事がメインとのことでした。
娘にどうするかを相談しましたが、治らないならわざわざ授業を休んで行きたくない、との返事でした。
娘はとても明るい性格で、日々の生活でも学校や友達の事など、たくさんお話をしてくれます。友達を家に連れて来た時も、つまりながらも楽しそうに話していました。
幸い友達に直接からかわれる事はなかった様ですが、発表の時につまって笑われた気がしたり、話し始めに頭を振った時友達に当たった等の悩みはつきませんでした。
学校の先生に相談した時は、学校では時々つまる程度で目立たないと言われましたが、家での友達とのやりとりを見ていると、ほとんどつまっているので半信半疑でした。
娘に学校での様子を聞いてみると、発表の時は心の中で1回復唱し、言えそうなら手を挙げるんだよ、本当は全部手を挙げたいけど、言えないから挙げられないとのこと。そう聞いてつまってもいいんだよ、と娘に言いながらも、このままでいいのかな…と私自身も悩んでいました。
ネットで色々調べ、吃音が治ると謳っているDVDや言語聴覚士のオンラインレッスンなど、情報が沢山ある中で、病院を受診するのがいいのではないかと思い、娘に病院受診をすすめました。そこでは、環境調整といって学校の先生にも協力してもらい、音読や日直の配慮をしてもらうとのことでした。娘にそんなの嫌だ、そんな大事にはしたくない、と言われたものの、私はこのままでは良くないいと思い、また情報収集をしていました。
そんな時、このさわやかカウンセリングを見つけました。体験談も読みました。医師でも言語聴覚士でもないけれど、ご自身が吃音に悩み吃音矯正所にも通った経験がある・・・何もしないよりかは良いのではないか、そう思い、あまり乗る気ではない娘にとりあえず体験レッスンをしようと説得しました。
先生には本人がレッスンを望まない限りはレッスンをお受け出来ませんと言われていたので、ドキドキしながらの体験レッスンでした。
ところが、レッスンが始まると娘はあまりつまらないのです。家では波はありますが、いつもつまる言い始めでさえあまりつまらないのです。
体験レッスンが終わって娘に聞くと、先生と話をしている時は夢の中にいるみたいだった、つまる感じがいつもと全然違った、話すのが全然きつくない、すごく楽で楽しい、もっともっと話したい、と言われました。
あの不思議な体験から1年が過ぎました。先生の魔法は今も続いており、つまる時もありますが、随伴症状がほとんどなくなりました。
今思い返すと、随伴症状が酷かった頃、娘はよく頭痛を訴えていました。今は頻度がかなり減っています。随伴症状で頭を振っていたので頭痛を誘発していたのかな、身体も心も痛める前にもっと早くカウンセリングをお願いしていればよかった、と思うばかりです。
レッスンでは日直の練習や先生への尋ね方、日常会話など様々な対応をして下さります。また緊張気味の娘を和ませる為に、なぞなぞや冗談も言われ心も和ませてくれます。凝り固まった娘の心と体がほぐれていくのを親子で実感しています。
娘の中でもつまりそうになっても、フラットトーンで調整出来るから大丈夫と言うのが自信になっているようです。
本当に先生と出会えてよかったと思います。これからも娘らしく、話す事が大好きなまま成長して欲しいです。
※ 小学生 トレーニング&レッスンのコメント :
Mさんは4人兄弟姉妹の長女で、お姉さん意識をもったしっかり5年生です。それだけに言葉が詰まる吃音の悩みは、小学生であっても深かったことと思います。レッスンではとても良い話し方ですので、これからも日常会話、学校生活で良い話し方を実践してください。
(小学生 トレーニング体験談①-2)
学年合宿で、実行委員の挨拶とスピーチをしました。
N君(大阪府在住 小学生5年 男子)
お母様の手記
小学生5年の息子の母です。幼い頃から吃音が出るなぁと気になっていました。成長と共に無くなるかもと思ってそのまま様子を見ていたのですが、話すことが多くなるにつれ、吃音も目立つようになり、総合病院の小児言語科を受診しました。
そこでは、幼いうちは本人に吃音の意識を持たせないことが一番大切と教わり、息子自身、割と気にする事なく喋るタイプでもあったので、言語レッスンなど受けず様子を見てきました。
小学校に入り、相変わらずマシな時期もあれば、ひどく吃る時期もあり、波を繰り返す日々でした。
4年生になったある日、宿題の音読をしている時、かなり吃って言葉がでてこないことがあり、普段の会話でも言葉が出てこず辛そうにしている事が多々あったので、学校での様子が気になり担任の先生に聞いてみました。
やはり、学校での発表などの時も、言葉が詰まって出てこない事があるとのことで、今までより明らかに酷くなってきているなと感じました。本人もどうにかしたいと辛そうにしていたので、何か良い方法がないかとネット検索をしていて、出会ったのがさわやかカウンセリングのレッスンです。
週1回のレッスンを受けて、日常会話で徐々に酷かった状態が緩和されていき、半年経ったころに、息子から、学校で合宿活動の実行委員会に立候補したと聞きました。それも、みんなの前で挨拶兼スピーチをする役だと聞き驚きました。
息子は江田先生のレッスンの中で自信をつけ、「みんなの前でスピーチをしてもっと自信を付けるんだ!」と、とっても前向きでした。
江田先生には、レッスンの中で、そのスピーチの原稿の読み合わせや指導もしていただき、当日は落ち着いて大きな声でスピーチすることができ、学校の先生にもとても褒めてもらえたそうです。
それを聞いた私は、本当に嬉しくて嬉しくて涙が溢れました。
息子は、江田先生のレッスンを受けていなかったら、立候補しようとは思わなかったと思う、と言っていました。本当に出会えてよかったです。
この調子で更に、普段の会話など、どんどん調節できるようになっていければ良いなぁと思っております。
※ 小学生 トレーニング&レッスンのコメント :
吃音を持つ小学生は、内向的ということではありません。むしろN君のように、人前で発表、スピーチをしたいという自己表現力を持っている場合が多いようです。
学年生徒の前の緊張の中でも、堂々と話せたことは大きな自信になったことでしょう。
(小学生 トレーニング体験談①)
ずいぶんと落ち着いて話せるようになりました。
S君(神奈川県在住 小学生6年 男子)
お母様の手記
現在小学5年の息子の母です。息子は幼少期、下の娘が産まれてしばらくして突然どもり始め、戸惑いましたがすぐ治るだろうと指摘せず様子を見てました。
幼稚園3年間も、吃音は良くなったり悪くなったりを繰り返し、すっきり治る事はありませんでした。
さすがに小学生になると、まわりのお友達に話し方をからかわれたりと、本人も自覚し気にするようになってきました。
親としてもどうにか治したいと思い、祖母までもが心配して、本を読みあさったり、ネットで調べまくる日々が続きました。
しかし調べてみると確かな情報も無く、胡散臭い宗教じみた高額の教材もあったり、あやしい情報だらけでびっくりしました。
結局、病院など対面でトレーニングするのが良いだろうと、大学病院の言語聴覚士のトレーニングに数回通いましたが、内容もパッとする事もなく、効果も見られませんでした。
別の言語聴覚士の矯正所も探し、期待して行きましたが、かなり長い時間、心理テストのようなことをされ、障害を疑うかのような話をされ、気分を害されたので、それきり行かずじまいでした。
吃音の事は、結局、吃音経験者にしか分からないと私は思います。言語聴覚士の方は勉強はされていて知識はあっても、トレーニングとしてはどうなんだろうと疑問に思いました。
何も信じられず疲れ果てていた時に、たまたま江田先生のホームページに接する事ができ、何よりも、ご自分が吃音者であった事で、息子の気持ちを分かってくれるだろうと、すがる気持ちで連絡しました。
トライアルレッスンで、言語聴覚士のトレーニングなど意味が無かった事、色々駆け回った苦労話をぶちまけてしまいましたが、優しく聞いてくださり、今後のレッスンの内容説明も興味深かったので、すぐにレッスン継続をお願いをしました。
それからレッスンが続き、もう1年半。すっきり吃音が無くなるまではなってませんが、ずいぶんと落ち着いて話せるようになったと思います。
何よりも吃音者の気持ちが分かる先生なので、息子も信頼していて先生の話がすんなり入っていくのだと思います。
レッスン開始時は吃音が酷かったので週1回くらいでしたが、今ではだいぶ落ち着いたので月1回くらいのペースでお願いしています。
今でも波はありますが、息子なりに更に上手く調節して話していけることを期待しています。
※ 小学生 トレーニング&レッスンのコメント :
吃音のお子さんを持つ親御さんにとって、誰に相談したらよいのか迷うところです。吃音は病気ではありませんから、治療の対象ではなく、あくまで良い話し方を身につけていく方向が改善の道です。S君がこれからの学校生活で、発表など、さまざまなお話し体験を重ねていくことを期待しています。
(小学生 トレーニング体験談①-1)
凝り固まった話し方が柔軟になっていることを感じています。
Tさん(大阪府在住 小学生6年 女子)
お母様の手記
小学6年生の女の子の母親です。
娘は5歳くらいに吃音が出始めたのですが、すぐ元の話し方に戻ったのであまり気にしていませんでした。
吃音が再度出たきっかけが何であるかはわかりませんが、下の子を出産し、その子が持病があったので入院など私が付きっきりになってしまい、娘の入学前の気持ちの不安定な時期と重なり、さみしい思いをさせてしまったことが一因かなとも思っています。
小学校入学の時に吃音が出ていましたが、低学年の時は本人や周りも気にしていませんでした。しかし、3年生になり段々と悩むようになりました。
お喋り大好きな娘が無口になったり、自分を責めたりしている姿を見てとても辛かったです。
病院に駆け込んだり、通級教室に通いましたが、時間だけが過ぎて改善せず、親子で泣いた時もありました。
ネットで色々調べて、こちらのさわやかカウンセリングに辿り着きました。
先生も吃音で悩んだ時期があったと知り、娘の今の辛い気持ちを理解してくれて、これから何か変わるかもしれないと心が軽くなりました。
レッスンでは吃音者にしかわからない音の出だしや力の抜き方など、とても丁寧にわかりやすく教えていただいてます。
レッスンを始めてすぐ改善したわけではなく、精神的に何かあったり、気持ちに余裕がない時は吃音が出て、すごく波があります。
でも少しずつレッスンで教えてもらった感覚を掴み、凝り固まった話し方が柔軟になってきていることを感じています。
自分でしっかりコントロールできるようにこれからも先生のレッスンを続けていきたいと思っています。
※ 小学生 トレーニング&レッスンのコメント :
人前で話をしたり、ダンスをしたりと、もともと自分を表現することが好きな小学6年生のTさんです。吃音のために自分を言い表せないことはとても苦痛なことです。レッスンではとても上手に話していますので、これからも自分の安定した話し方を育ててください。
(小学生 吃音 改善 トレーニング体験談②)
全校生徒の前で話すことができ、自信をつけているようです。
E君(東京都在住 小学生6年 男子)
お母様の手記
息子の吃音で思い当たるのは、小学4年生になり、担任が初めて男の先生になった時のことです。
その担任の先生は、前に前にとリーダー性と積極性を生徒に求めていました。
学校公開では、父兄参観の数が多い日曜日を狙って発表会をすることとなりました。そのことで初めて本人が嫌だなあと言いました。
発表の当日、自分のグループの順番が来たときに、発表する直前に他のお友達に変わってもらい、教室から保健室へ出て行ってしまいました。
私は驚きましたが、本人に聞くと教室にいる親たち多くなり、急に怖くなったとのこと。少し時間が経ち教室へ戻り、その後はケロッっと普通に過ごした様です。
この頃はまだ吃音では無かったようです。
5年生になった時はクラス替えで担任の先生が変わり、学芸会でもセリフの多い役を立候補するなど、話すことでは悩まない学校生活を過ごせて来ました。
それまで吃音とは無縁な日々でしたが、今年の6月のある日、帰宅した際泣きながら、「言えなかった、発表できない、治したい」と言いだしました。
本人に聞いてみると、算数の授業で順番で答える時、答えがわかって言おうとしているのに、言えない、声が出ないと言いました。自分の名前も言えなかったと言うのです。
その後、息子に色々聞きましたら、6年生は登校班での班長会議での発言、仲良し斑での発言、算数教室での前に出ての答え合わせ等があることや、最上級生なので音楽発表会、全校生徒前での発表など、生徒や先生の前で話す機会が多くなっているとのことでした。
話すことのプレッシャーがかかり、なんとか自分で対処しようとしても、もう自分では対処できないようになったようです。
今まで息子の吃音を心配はしていましたが、吃音改善の教室を探す事はしていませんでした。
しかしその日からネットで探し始めました。いろいろ探していくと江田先生のHPに辿り着き、この方ならきっと子供の気持ちを理解してくれるだろうと思い連絡致しました。
スカイプでのトレーニングレッスンは、今年の7月に始まり、15回程度しています。
トレーニングレッスンを重ねていく中で、算数教室での発表、図工、家庭科などでの作品の説明、日直当番のお声がけ、仲良し斑リーダー発表など、緊張しながらも何とか言えるようになりました。
10月の全校生徒前での朝礼当番では、大きな声で言えたと喜んで帰って来ました。まだまだ発表前日は緊張すると言い、発表の当日は早く起きて練習したりしています。
来週は大学でロボット全国大会があり、息子に向けたインタビューがあるかもしれませんので、その時の為に練習しているところです。
※ 小学生 トレーニング&レッスン コメント :
小学生6年のE君は、初回レッスンから吃音を感じさせない模範的な話し方をしています。言おうとしても言葉が出なかった今までの経験が、トラウマになっていました。
調節感覚を身につけて全校生徒の前で話すなど、これからも貴重な経験を重ねてください。
(小学生 吃音 改善 トレーニング体験談③)
授業参観で発言する息子の笑顔に涙が出ました。
K君(埼玉県在住 小学生3年 男子)
お母様の手記
小学生3年の男の子の母親です。
息子に吃音の症状がで始めたのは、3歳の終わり頃でした。1歳半から、父親の仕事の都合で、海外で生活をしており、日本に帰国し、環境が変われば自然に無くなってくるものと考えておりました。
年中さんで帰国し、日本の幼稚園に入園すると、しばらく吃音はほぼ気にならなくなり、落ち着いた生活を送っていたのですが、卒園前のイベントなどでプレッシャーがかかる機会が増えると、吃音がまた始まりました。
その後も、小学生となり、2年生進級と環境が変わるたび、良くなったり、悪化したりを繰り返していました。
2年の秋、授業参観でみんなの前でさされ、言葉に詰まってしまい、なかなか発言できなかったことをきっかけに、自分の話し方を自覚するようになりました。
その後、ことばの教室の通級を担任の先生に勧められ、本人の希望もあり、面談をしましたが、希望者がたくさんいるために通級できず順番待ちとなりました。
その間も、吃音はどんどん悪化していったため、ことばの教室が空くまでに、なんとか、良い解決法はないかと、インターネットで検索したところ、さわやかカウンセリングに出会いました。
ネットでの情報のみで、最初は不安でしたが、ホームページで江田先生ご自身の体験や、生徒さんの体験談など、丁寧に書かれた内容を拝見し、ここなら安心して診ていただけるのではないかと思い、トライアルに申し込みました。
先生のゆっくりとした話し方に息子も初回からリラックスできたようです。また呼吸法など、力を入れずリラックスした気持ちで話すこともご指導頂きました。
レッスンを始めてから1ヶ月で、2年最後の授業参観。暗記した詩の朗読をみんなの前でする機会があったのですが、緊張しながらも、江田先生のアドバイスのもと、手でリズムを取りながらきちんと最後まで発表することができました。そのことが、だいぶ自信につながったようです。
トレーニングレッスンを受け始め、約5ヶ月になりますが、最初は週1回の割合で受けました。今は、学校のことばの教室と並行して隔週で受けています。
レッスンでは、朝の挨拶、日直係のお声がけの練習、帰りの挨拶など、毎日の学校生活には欠かせない内容もあり、レッスンでの言い方を思い起こして、緊張せず、リラックスして毎日をすごすことができるようになった気がします。
息子自身、吃音にきちんと向かい合い、親子でも話し合う良い機会になりました。
今ではだいぶ自信がついてきて、先日の授業参観では自ら手を挙げ発言することができました!息子の嬉しそうな笑顔に涙が出る思いでした。
これからもさわやかな小学生生活を笑顔いっぱいで、送って欲しいです!
※ 小学生 トレーニング&レッスン コメント :
小学生低学年であっても、ことばが詰まることは不安の影を落とします。
小学生3年のK君とのトレーニングレッスンでは、「吃音の出ない良い話し方を身につけていくんだ」という気持が私に伝わってきます。
授業参観での発言など、話すことに自信をつけていることは、とても嬉しいことです。
(小学生 吃音 改善 トレーニング体験談④)
話す自信に満ちあふれた、満足げな娘の顔に涙が出ました。
Sさん(愛知県在住 小学生3年 女子)
お母様の手記
小学生三年になった娘は、年長の頃から吃音が出始めました。そのうちなおるだろうと、様子を見てきましたが小学生になってもなおることがなく私は毎日不安に過ごしていました。
娘はあまり気にすることもなく過ごしてきましたが二年生の終わり頃に、言葉の出にくさや、うまく話せない不安が大きくなり、担任の先生からの連絡によると、突然泣きはじめてしまう事があるとのこと。担任の先生のサポートもありましたが、こんなに悩んでいたのかと、私は落ち込みました。
しかしこの事がしっかり娘と向き合い、とことん話をするきっかけになりました。娘の話のなかで、話すことの不安が辛いという事が分かったので、心と言葉のサポートをしなければ!とネットなどを使い、方法を沢山探しました。
その中でさわやかカウンセリングのホームページが目に留まりました。江田先生の考え方や体験談を何度も読む毎日をすごしました。私の中でこの先生なら、娘の気持ちをわかってくれるはず!早急な言葉の改善ではなく、娘の心のサポートを優先に考えた結果でした。
娘には、「言葉の不安があるなら、一緒の悩みをもっていた先生のレッスンを受けてみる?」と声をかけました。「やりたい!やってみたい!」とすぐに、返事したのを覚えています。
最初のトレーニングレッスンは緊張や、ちゃんとお話ができるかの不安があったようですが、大丈夫、つまっても大丈夫という先生の言葉に、娘は徐々にリラックスし、先生の穏やかな口調に緊張もほぐれていくのが分かりました。
最初の一ヶ月は毎週、その後は二週間に一度のペースでトレーニングレッスンを受けています。徐々に、音読や話し方のコツをつかみ始め、不安が少なくなっていったようです。今8回目のトレーニングレッスンが終わったところです。
先月、三年生に進級して初めての授業参観で、娘が前に出て発表する機会がありました。発表があることを知らなかった私は冷や汗でした。不安でたまりませんでしたが、娘の顔は自信にみちあふれ、大丈夫!と、私にジェスチャーで伝えてくれました。
いざ前に出ていくとノートを持っていません。ノートを見ながら発表する子が多い中、ノートももたず堂々と発表することができたのです!家に帰ってきてから、少し言葉が詰まったけど、全然気にならなかったよ!詰まったって平気だよ!とニコニコ顔。
吃音の改善はもちろん、自信に満ちあふれた、満足げな娘の顔に涙が出ました。
今は自分で話のコツをつかもうと体で覚えている段階です。娘の中でもそのコツを掴みつつありますが、言葉がつまっても大丈夫!言葉がつまっちゃうんだぁって友達に言えるから!誰も笑わないよ!何か言われても気にならないよ!悪いことじゃないから!と話してくれます。
娘の心が強くなりました。友達とも積極的に話して沢山思いを伝えています。色んな挑戦したい意欲が増しています!
レッスンではいつも穏やかに、楽しく指導していただき感謝しています。トレーニングレッスン後には必ず「あっという間に終わっちゃうね」と私に話してくれます。
まだまだ普段の会話では吃音はありますが、沢山話したい!伝えたい!という気持ちが強くなっているので、お友だちとの会話も怖がりません。これからの小学生生活が楽しみです。
※ 小学生 トレーニング&レッスン コメント :
小学生低学年であっても、吃音でことばが出ないということは大きな不安です。Sさんが正しい話し方を身に付けていることは、精神的にも随分自由になっていると思います。
授業参観でのSさんの自信に満ちた発表は、お母さんにとって涙が出るほど嬉しいことだったでしょう。
(小学生 吃音 改善 トレーニング体験談⑤)
息子の吃音を放置しなくてよかったと思う今日この頃です。
Sくん(埼玉県在住 小学生5年 男子)
お母様の手記
小学生5年の息子を持つ母親です。息子が江田先生のレッスンを受け始めてから4か月が経ちます。現在は2週間に一度、トレーニングレッスンを受けています。
息子に吃音が出たのは2歳半ごろからです。それから約8年間、息子の吃音は続いてきました。その時から、息子の吃音の事で、悩み続けていました。また日々「吃音さえなければ」と思い続けていました。
日常会話では、主に連発、伸発が出ています。随伴行動もあります。学校での音読や発表では、息子の感覚ですと「つまる」と言っています。息子自身はいままで吃音の事でのからかいや嫌な思いはしていないと言っております。
ただ、私に気を遣って言えない部分もあったのではないかと思います。しかし彼の持ち前の明るい性格上、自身で上手く切り抜けてきたのだと思います。
幼いころから、市の教育センターに何度も相談に行きましたが「様子を見ましょう」と言われるだけでした。そうは言っても息子の吃音を治したいと思い、何をどうしたら良いのか日々悩んでおりました。
小学生4年に上がると担任の先生から、低学年のうちはみないろいろな話し方をするので息子の吃音もさほど気にはならないが、息子の話し方が目立つようになってきたということで、市の言葉の教室をすすめられ、1週間に一度通い始めました。
ようやく吃音がよくなると思い、期待をしていました。しかしそこでは「吃音は治らない」、「吃音を受け入れて共に生きる」、「同じ吃音の仲間と吃りを気にせず、どんどん会話をして自信をつけよう」というスタンスでした。
私はもちろん、息子も吃音を治したいと思い通い始めたのですが「治らない」と言われ私はすごくショックを受けました。
ただ同じ悩みを抱えた親御さんが自分たちだけではないという現実は私にとって、また息子にとっても励みになったのは確かです。また今まで、なかなか吃音について息子とオープンに話せなかったのですが、そこでは息子と共に吃音に向き合うことができたのも確かです。
やがて半年ほどすると、息子が「わざわざ授業を抜け出して、言葉の教室に行きたくない」と言ってきました。私も無理強いはさせずに、息子の意志を尊重しました。
ところが5年生の9月、3年生から始めた大好きな野球クラブに突然行けなくなってしまったのです。
吃音が原因ではないのですが、それを機に、自信をなくしてしまったのか、学校以外は全く外に出なくなってしまい、口数も少なくなってしまいました。そんな中、一つ上の姉が将来の夢を語ると、息子はだまってしまうのです。
口にはだしませんが、きっと彼の心に吃音を持ちながら将来への不安がよぎり始めているのだろうと思いました。
私としてはこのまま吃音を放っておいて、息子の将来の人生を考えるといたたまれなくなり、眠れぬ日々が続きました。
ある日、吃音について「様子をみましょう=放置」という記事を目にしました。私もこのまま息子の吃音を放置していては、親として絶対に後悔すると思い、吃音を治す方法はないのかと、インターネットで探しました。
そして江田先生のさわやかカウンセリングHPにたどり着いたのです。
息子に聞いてみると「上手く話せるようになるならやってみたい」と言いました。本人は普段口には出しませんが、心の奥底では「治したい」と思っているのだと確信しました。
早速トライアルレッスンを受けました。レッスンではテキストを読むのですが、初回はとにかくつっかえまくり、スムーズに声が出せず、本人も息苦しそうで、見ていて正直可哀想になりました。
しかし江田先生から話し方のアドバイスをいただき、その通りに声を出していくと、回を重ねる毎に、信じられないくらい、スムーズに声が出ているのです。それは見ている私以上に本人が以前より話せている事を感じているようです。
また、江田先生の話し方への絶妙なアドバイスも、先生が吃音を経験した当事者であるからこそ、本人も素直に受け入れられているのだと思います。
さらに2学期の成績表の所見欄には「音読では自分の担当箇所をしっかりと読み切ることができ、自信をつけました」と記されていました。本人はもちろん私も涙がでるほど嬉しかったです。そして最近になり、大好きだった野球クラブに復活することができたのです。
4ヶ月前、全てに自信を失い落ち込んでいた息子とは、まるで別人のように、毎日、生き生きと生活をしている姿をみていると、本当に江田先生のトレーニングレッスンを受けて良かったと思っています。
もちろん、今でも、日常生活では吃音は出ますが、随伴行動はなくなり、息子も「最近、あんまりつっかえない」と言っております。以前に比べると確実に吃音が改善されていると思います。私自身も息子の吃音がさほど気にならなくなり随分と気持ちが楽になりました。
これからも江田先生のレッスンを受けながら、ますます会話に自信をつけ、いつまでも息子が笑顔で過ごせるよう見守っていきたいと思っています。
「本当に、放置しなくて良かった」と思っている今日この頃です。
※ 小学生 トレーニング&レッスン コメント :
小学生の我が子の吃音をどのように改善していけばよいのか・・・親心に悩むところです。吃音をありのままに受けとめていっても、正しい発語感覚がわからなければ吃音そのものは改善されません。S君のように、安定した読み方、話し方を身に付けていくことに尽きると思います。
(小学生 吃音 改善 トレーニング体験談⑥)
話す自信とやすらぎを得ているようです。
Mさん(愛知県在住 小学生6年 女子)
お母様の手記
私の娘は小学生6年です。娘の吃音が気になり始めたのは保育園の年少の頃からです。保育園の先生に相談した事もありましたが、様子をみていきましょうと言われそのままにしていました。娘が小さい頃にうるさく言い過ぎたことが吃音の原因になったのかと考えた事もありました。
娘の学年が変わるたびに、担任の先生には吃音がある事を伝えていました。もし、どもることが原因でいじめなどがあるとかわいそうだと思い、心配だったからです。一度学校のカウンセリングの先生に相談をした事もありましたが、その時は言語外来などに行ってみたらと勧められましたが、私に勇気がなくて行くことができませんでした。
その後、これまでこうして何とか問題なく過ごしてこれていましたが、5年生の二学期頃、突然、学校から帰ってきた娘が「友達と話がしたいのに話すことができない」「習い事で“おねがいします”の挨拶ができないので行きたくない」と自分の言葉の事を私に話してきました。今まで吃音の事で学校が嫌だなど聞いた事がなかったので、驚きました。
この日、学校で何か言われたのか、今までずっと我慢してきた気持ちがこみあげてきたのか分かりませんが、突然の事で私も落ち込みました。その日から毎日学校から帰ると、私に当たるようになりました。私自身もストレスになってきてしまい、ネットでいろいろ調べるようになりました。
外来に行ったほうがいいのか迷っていた頃に、この「さわやかカウンセリング」のホームページを見つけました。娘に聞いてみたところ、病院へ行くよりこちらの方がいいと言ったので、始めてみることにしました。
正直、最初は先生の吃音の経験を読んでも、他の方々のトレーニングレッスン体験談を読んでも、あまり信用する事ができなかったので、とりあえずトライアルレッスンだけすればいいと思い、申し込みました。
実際にトライアルレッスンをやってみたら、娘が続けてやりたいと言い、また先生も無理に継続させようとする感じもありませんでした。通常レッスンを始めてからも、回数や日にちもこちらで決めることができるので続けやすいと思いました。
今は「おねがいします」が嫌で習い事に行きたくないとは言わなくなりました。カウンセリングを始めてからはどもることで学校に行きたくないとは言わなくなりましたので、私も少し心が軽くなりました。
娘の吃音が完全に治るとは思っておりませんが、娘にとって自信と安らぎになっているようなので長い目で改善を見守っていこうと思っています。カウンセリングを始める前よりは確実に心がさわやかになったので、今では始めてよかったなあと思っています。
※ 小学生 トレーニング&レッスン コメント :
話し方の改善は親に勧められて出来るものではなく、あくまで小学生本人の気持ち次第です。
小学生のMさんがレッスンでの話し方感覚を、自分なりに使っていくのが楽しいと感じていることが、自信とやすらぎにつながっているのでしょう。