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吃音治療の試み|体験談(40歳~49歳)(P.1) 治療法を探した末に、他


「これからも成功体験を積んでいきたいです。」
Kさん(埼玉県在住 40歳 会社員 女性)
「新しい発語意識を育てていきます。」
Hさん(群馬県在住 41歳 団体職員 男性)
「話し方の対処法を知っていますので、気は楽です。」
Tさん(東京都在住 47歳 自営業 主婦)
「相手のことを配慮しながら話すことを心がけています。」
Fさん(大阪府在住 44歳 会社員 男性)
「もっと自信を持って話していけそうです。」
Uさん(静岡県在住 49歳 自営業 主婦)
「人前や電話で話す時に、落ち着き感が出てきました。」
Iさん(京都府在住 48歳 自営業 男性)



 これからも成功体験を積んでいきたいです。(写真はイメージです)

Kさん(埼玉県在住 40歳 会社員 女性)

女性

私は物心ついた頃からどもっていて、出席をとる時に名前を呼ばれても「はい」の「は」が出てこなくて周りのみんなに急かされてようやく出る感じでしたが、時が経つにつれて普段の時の吃音はだんだん軽くなっていったように思います。

しかし、本読み、自己紹介、電話、改まった場で話す時などでは、吃音が頻繁に出ていました。話すのが苦手だからスポーツを頑張ろう!と子供ながらに思いました。それは、話さなくても努力次第で出来ると思ったからです。

高校生の時バスケットボール部で頑張ったおかげで部長になりました。3年生の時、新入生1000人の前で部長として部活紹介をすることがありましたが、体育館で壇上にあがりマイクをもった瞬間、体が硬直してしまい声が出ませんでした。あの静けさの中、新入生1000人が私に注目している空気が今でも忘れられません。

その後、バスケットボール部での部長としての活動が認められ、とてもいい会社に就職することが出来ました。しかし、電話応対で会社名が上手く言えず、自己嫌悪に陥り、退社してしまいました。

今は別の会社で勤めているのですが、話すことで逃げているままではいけないと思い、インターネットを検索しているうちに「さわやかカウンセリング」に出会いました。今の自分に合うレッスン内容だったので、トライアルレッスンを申し込みました。

江田先生と話した時、初めて理解してくれる人に出会ったと思いました。今まではずっと孤独で、何で私だけなんだろうと苦しい思いでした。
先生のおっしゃる、「失敗したっていい」「緊張したっていい」「過去を否定しなくていい」・・・などのひとつひとつの言葉でだいぶ気持ちが楽になりました。あと「この感覚を忘れないで」がとても身に沁みます。

ああ言おう、こういう言い方をしなければ!と焦っても良い結果が出ません。うまく話せている時のこの感覚を覚えていくしかない!という事を教わりました。
レッスンでは電話応対の演習を数多くしてくれるので、電話の苦手意識が薄らいできています。電話でいろいろな場面に接していきたいです。

今の私は、さわやかカウンセリングの電話でのレッスンと並行して、話し方教室にも通っています。話し方教室は20人の前で話す事ができるのでとても良い練習になります。

この間発表会があり、50人の前で3人で外郎売(ういろううり)を踊りながら暗唱しました。暗唱した時はスムーズに流れました。予期不安がなかったせいかもしれません。私のグループが優勝し嬉しかったのですが、それ以上に「私は人前で上手く話す事が出来るんだ!」という成功体験が何よりの収穫でした。今までの記憶は1000人の前で失敗した所で終わっていましたが、50人の前で話せた!と成功感覚につなぐことが出来ました。これからも成功体験を積んでいきたいです。

日常生活や職場で、レッスンでの安定した話し方を実践していくよう、これからも頑張っていきたいと思います

※ ひ と こ と :
日常会話で安定感が出てくる→小さな成功体験をする→日常会話での安定感を心がける→成功体験をする・・・この繰り返しの中で、話し方の舵取りを身につけていかれることと思います。調子の良いとき、悪いときの波はあるかと思いますが、改善に向けての確かな方向性を持ち続けていただきたいです。


 新しい発語意識を育てていきます。

Hさん(群馬県在住 41歳 団体職員 男性)

私は、現在41歳の男性です。まず、簡単ではありますが、私の過去から少し触れていきます。

私の吃音の始まりは小学校3年生から中学3年生くらいまで、特に電話で自分の名前を言う時に、どもる事がしばしばありました。
どもりのキッカケは、知人がどもっていて、面白半分に真似していましたら、私も移ってしまったという情けない話です。電話では、苗字がいえない。言えたとしても連発性あるいは、難発性の吃音に苦しみました。苗字の最初の言葉を連呼してしまったり、言葉が出てこないといったものです。
日常会話においても、『お、お、おはようごさいます。』や『おーはようございます』といった症状もありました。

中学生になるとプライベートで友人へ電話を掛ける機会が多くなり、当時は、個人で所有する携帯電話など無い時代でしたので、大抵、友人のお父さんやお母さんが、最初、電話口にでました。緊張のあまり、どもってしまう為、テープレコーダーに『○○○ですけど、○○○君をお願いします。』などと、ラジカセに録音してから、友人宅に電話を掛ける際に、スピーカーに受話器をあてて再生した事があります。今では、笑い話の様ですが・・・。

高校時代から、不思議と詰まり意識が無くなり、電話や会話で悩んだ記憶はあまりありません。少々、どもる事はあっても気にならなくなりました。言葉のボキャブラリーが増えてきた事もあって、自動的に自分の中で意識しないで、言いやすい言葉を瞬時に検索し、発声する習慣が自然とでき、それが良かったのかもしれません。 その後、大学生から社会人へとなり、吃音意識は無いと言ったら嘘になりますが、あまり気にもならなかったです。  

22歳で就職し現在に至るまで、特に転職もせずやってこれたのですが、30歳の時に職場の人事異動で、電話を頻繁に使う部門へ移りました。仕事に慣れないことと、周囲の人間が変わったことで、疲労と緊張のあまり、過去の意識が浮上してしまったのです。

その時も、やはり、関係する会社やお客様に電話を掛ける、または、受ける際に、自分の苗字が言えないという症状がでてしまい、机上のメモ用紙に自分の名前をひらがなやローマ字で書いて、それを読み上げ、どうにか乗り切りました。それが約10年前の事です。

しかし、今年の4月の人事異動で、慣れない職場と女性の多い環境になりました。上司も部下も全員女性なのです。最初は吃音の意識は、無かったのですが、いざ仕事で電話対応をした時に緊張のせいで、どもってしまったのです。自分としては、10年前の方法で、またこの場を乗り切れるものと考え、机上のメモ用紙に自分の氏名を書いて、それを読み上げる様に電話対応してみたのですが、職場名の後の苗字が発声できないではありませんか。頭の中では、発音しているのに、言葉として口からでてこない・・・。もの凄く、パニックになりました。この様な時は、どんどん自己嫌悪に陥るばかりなのですよね。見えない出口の迷路に迷い込んでしまったかの様に。

日々、電話が事務所内に鳴り響くと、心臓がドキドキしました。唯一、今の職場は、掛かってきた電話を若い女性職員が早くとってくれるので、どうにか逃げられるのですが、やはり、自分が電話を受けなければならないケースもあるわけです。

そんな時、インターネットで吃音について色々調べているうちに、『さわやかカウンセリング』を拝見しました。ユーチューブでも動画で江田先生の吃音についてのコメントを見ました。

『さわやかカウンセリング』を知ってから、すぐには問い合わせできませんでした。何故なら、正直なところ、自分の心の中で戸惑う気持ちがあったからです。江田先生には大変失礼な話ですが、恐らく営利目的で抽象的な一般論しか言わないのだろうと心の片隅で思っていたからです。しかし、一方でホームページで江田先生の動画を拝見していましたので、吃音について江田先生の説明が私の心に強く響くものがありました。

5ヶ月間くらい悩んだあげく、お試しとして、レッスンを受けてみようと重い腰を上げてみました。

単刀直入に感想を言いますと、私の納得できる内容そのものでした。レッスン費用についても、本人の希望でレッスン間隔を決めて出費を調節できるとのことでしたので、私は月に2回程度お世話になっております。

レッスンでは私の苦手としているポイントを的確に把握して頂き、実際に苦手とする場面を想定した練習まで盛り込んで下さいました。 テキストに沿った内容の発言レッスンと平行して、実際に電話を切って、先生から掛けて頂いたり、自分から先生に掛けて、日常実際に電話で受け答えする職場名や氏名、挨拶の言葉を使い、レッスンをして頂いております。

私は、電話を掛けたり、受けたりする時に、周囲に苦手とする上司がいると、非常に緊張してしまい、どもったり言葉が出なかったらどうしようという心配ばかりしていました。 しかし、レッスンで色々とアドバイスを頂く中で、自分でも精神的にリラックスできる様になり、心のケアまでして頂きました。

また、レッスンを受けてから、吃音意識を軽くしようとするよりも発語意識の領域を高めていく事が大切だと感じるようになり、江田先生とのコミュニケーションの中で、それが確信へと繋がって参りました。

吃音といっても、千差万別、人によってその悩みのポイントや症状は様々であると思います。ただ、私が思うに悩みの度合いは同じだと思います。吃音の症状が軽いからといって悩みが軽いものではないのです。詰まり意識のある方は、私の様に見かけ上わかりにくいケースの方が、多くいらっしゃると思います。脳に植えつけられたクセみたいなものですので、病気の類ではないと感じます。世間一般的には認知度は低いと思います。

私は、江田先生のレッスンを受け始めてまだ1カ月ですが、日頃現場での実践で少しづつ成果が出始めています。

電話応対のポイントとして、大変参考になった点をいくつかあげてみます。

①とにかく、ゆるやかなペースを意識して話す。(実際は、自分のペースに近い普通のスピードです。)これは、非常に有効的でした。言葉に詰まりそうな感覚があっても、ゆるやかを意識することによって、気持的に修正の幅が広がってきました。このことにより、言葉への恐怖が軽減し、苦手意識が薄くなってきます。

レッスンの時に、私の声を録音したものを聞かせて頂きましたが、自分の中では、非常にゆっくりと話ししているつもりでも、実際には、普通あるいは速い感じに聞こえます。日頃、自分が早口であることを痛感しました。 早口では、言葉に詰まった時に、絶対と言ってもいいほど修正は困難だと思い知らされました。

②どんな横風が吹いても、安定した発語感覚を意識する。(どんな横風とは、様々な場面という意味。)
『どんな横風がふいても』と一言で言っても、人それぞれ違うと思います。私の場合は、事務所内で苦手とする上司や部下が近くにいる時など、今までは、失敗を恐れ、電話を掛けたり受けたりする事に、強いストレスを感じていましたが、徐々に、近くに誰が居ても居なくても関係無く、安定した気持ちと発語感覚を高めるように意識しています。

③苦手な五十音は無く、すべて共通である。
吃音意識のある方は、「あ行」が苦手とか、「は行」が苦手とか、その様に考えていらっしゃる方が多いと思います。事実、私もそうです。自分の苗字である「は行」の「は」や挨拶等で使う「あ行」の「お」に抵抗がありました。しかし、それは自分自身が勝手に、意識の中で決めつけてしまっていた事に気付かされました。
レッスンを通じて、様々な言葉を練習するうちに、ひらがな五十音は、全て共通であることを感じました。考えてみれば、過去から現在において、言葉として使用する頻度の高い名前や挨拶などは、時として言葉に詰まってしまう事だってあるわけですから、その失敗した経験を脳が勝手に意識してしまい、苦手という判断を記憶してしまったのでしょう。江田先生が「ひらがな全て同じですよ」という一言を聞いた時、今まで縛られていた鎖が、ほどけた様な感じがしました。

④吃音は治療するものではなく、発語領域の裾野を広げる事により安定感が増していく。
レッスンをしたからといって、私の詰まり意識が完全に無くなる様な事は無いと思います。最近、思うのですが、よくテレビやラジオのアナウンサーが言葉を噛んでしまう場面をしばしば目にしますが、あの発声のプロでさえ、言葉が詰まるんです。やはり、相手に対して、どうしたら聞き取りやすいかを考えながら、言葉を発声する事によって自然と発語領域が広くなってくるとレッスンで教わりました。

⑤失敗しても良い。言葉に詰まったとしてもそれは個性である。
私は、その時の体調や環境によって、まだまだ詰まる意識と発語不安が、混在しています。ですから、言葉に詰まってしまう場面もあります。でも、職場の人達の電話対応や会議等での話し方を観察してみますと、その方々も同様に詰まったり、言葉の出だしで同じ言葉を連発することがあるのです。ただし、その方々は、詰まる意識が全く無いため、苦痛に感じないのです。ここが発語不安のある人とない人の大きな違いとも言えますが、私も失敗したとしても、苦に思わず、個性の一つとして受け止めることにしてます。

いくつか、参考になった点をあげてみましたが、細かい部分で江田先生から様々なポイントを教えて頂いております。

江田先生は、私にとって、呼び水的な存在です。結局、呼び水を得る事によって、新たな水脈を広げていくのは、やはり自分自身だと思います。今後も、焦らずじっくりと時間をかけて、今まで苦しい思いをした分を活力に変え、普通の人よりもさらに美しい話法を目指して、日々、疲れない程度に取り組んでいこうと思います。

私と同じ様な悩みで苦しんでいる方がいらっしゃいましたら、決して一人ではないことを知ってもらいたいです。同様の悩みを抱えている人は、大勢いると思います。少しでも気持ちが楽になるよう、『頑張る』のではなく、『新しい発語意識を芽生え育てる』という感覚でいきましょう。

※ ひ と こ と :
Hさんは日常会話では立て板に水のごとく、淀みなく話されますが、電話応対では意識が入り大変ご苦労してこられました。ご自分でこの厄介な吃音をなんとか克服しようと試みてきたからこそ、このような詳しい自己分析ができるのだと思います。
これからもレッスンで安定した話し方のヒントを得て、更に話し方をレベルアップしていただきたいです。




 話し方の対処法を知っていますので、気は楽です。(写真はイメージです)

主婦

Tさん(東京都在住 47歳 自営業 主婦)

私と吃音との付き合いは約45年ほどでしょうか。物心ついた時には、週に一度、幼稚園とは違う場所で何やら女性と遊びながら一時間話すということをしていました。その頃は自分の喋り方がおかしいとはわかりませんでした。

ところが、小学校に上がるとだんだん気づき始めました。どうも滑らかに言葉が出ないのです。小学校ではことばの教室へ通いました。何故自分だけこんな目にと悩み、その姿を見た叔母が刺抜き地蔵へ連れていってくれたり、地方の拝み屋へ連れていってなんとか治らないものかと奔走してくれました。しかし、なんの変化もありませんでした。

しかし、このような私でも英語が好きで、かなり小さい頃から外国人と積極的に関わろうとしていました。日本人と話す時は滑らかに話せない事を苦にしていましたが、外人相手に英語を話す時は吃音はあまり気になりませんでしたし、日本語よりは流暢に話せたのです。

結婚して子供が出来てから英語と距離を置いていましたが、今年になってスカイプで英会話の勉強ができると知り、早速やり始めました。ところが、子供の頃とはうってかわって、とても緊張してうまく話せないのです。
どもるならまだいいほうで、一言も言葉が出ない時が多々あり、これではいけないと思い、ネットでどもり改善の方法を探しました。

胡散(うさん)臭いサイトもありました。こんな怪しいのばかりしかないのか思っていたら、ここを見つけました。
多くの受講者の方の感想や江田先生ご自身の体験談を読んで、ここなら間違いないと思いました。そして、吃音は治そうとするものではないのだという言葉に心打たれました。

ついつい、うまく話そう、滑らかに話そうと意気込み、うまく言えないと自分を酷(ひど)く罰してしまい、それが更に言いにくくする原因となっていることが今までの私でした。すぐにレッスンを申し込みました。

江田先生が吃音経験者だとは今だに信じられません。それぐらいスラスラとお話されます。これが「私もこれぐらい話せるようになるのだ」という励みにもなっています。

レッスン開始当初は腹式呼吸のコツが中々つかめなかったのですが、だんだん自然に慣れてきて、今では大分自分のものになってきました。普段の会話では、吃音が出た時や言いにくい時は、例外なく肩で息をしているので、少し間合いをとって自分を落ち着かせて、それから腹式呼吸をすると嘘のようにスラスラと言葉が出て来ます。これはオンライン英会話でも応用しています。
また、私はイタリア語も習っています。こちらはオンラインではなく、通常の対面授業です。先生もイタリア人です。やはり、言いづらい時がありますが、同じように一息ついて腹式呼吸をしてから話すようにしています。

前に比べたら吃音は出なくなりましたが、油断をしたり緊張するとポロっと出ます。でも、対処法を知っていますので、気は楽です。
もし、吃音で悩んでいる方がいたら、私はさわやかカウンセリングをお勧めします。

※ ひ と こ と :
Tさんはお仕事で海外の方々とお話しをすることがあり、そのこともあって英語、イタリア語会話を勉強しておられるとのことです。日本語であれ外国語であれ、安定した話し方の基本は共通していると思います。毎回のレッスンでは10分間程、英語のスピーチの時間をとらせていただいています。
過去にとらわれることなく、良い発語感覚を実践して、ことばによるコミュニケーションの幅をどんどん広げていただきたいです。




 相手のことを配慮しながら話すことを心がけています。(写真はイメージです)

男性

Fさん(大阪府在住 44歳 会社員 男性)

私は現在44歳であります。ことばが詰まる症状が出てきましたのは、19歳くらいからでしょうか。大学生の時でした。当時アルバイトで接客をやっていましたが、応対時に、たまに吃音が出ていました。よく芸能人が“噛(か)む”という表現を使っていますが、正にそれと同じ現象でありました。当時は今ほど気にしていなかった為、そのうちどうにかなると思っていました。それが42歳の悲劇につながるとは思ってもいませんでした。

大学を卒業し、中堅企業に就職し順調にいきました。時々噛(か)む事はありましたが、何とかやっていけました。しかし42歳の時、約20年間勤めた会社が倒産し、それと同時にことばの詰まり症状が一気に燃え上がりました。

2度目の会社での電話応対は、前の会社と違い、必ず前に「お電話ありがとうございます。○○会社営業課○○が受けたまわりました」と言うことになっていました。しかしこれが言えないのです。電話を避けようとする気持ちが強く働き、電話の音で恐怖反応がでてしまい、その影響かどうかわかりませんが、4か月で解雇になりました。

3社目では、早口が出て何を言ってるのかわからないと言われ、精神的に不安になり、心療内科に通院し始めました。会社は休職(結局8か月で退職)しながら、精神安定剤とSSRIと言う薬を飲み続けました。しかし、症状は改善されませんでした。
当時、私は予期不安が非常に強く、これを消したい為に薬に頼りました。また吃音に関する書物を読み、丹田(たんでん)式呼吸法とか森田療法とかを知り、自分なりに吃音と早口の改善の試行錯誤が続きました。この間会社も4社も変わり、面接時には精神安定剤を飲み、どもらないようにやってきました。

44歳になり日常会話でもどもり始め、安定剤無しでは会社に行けなくなりました。こんなにどもっているようでは駄目だと思い、「さわやかカウンセリング」のレッスンを受ける決意をしました。実は1年前にも「さわやかカウンセリング」を知っていましたが、その当時は、書籍を読めば大丈夫と思い受講を先延ばししていました。

5月からレッスンが始り、江田先生ご自身の吃音体験を聞き参考になりました。そして徐々に私の詰まる症状がどういうものかが解り始めました。私の場合は発語予期不安があり、それを消すためにいろんな言葉を並べ立てて、吃音を隠そうとしていたことです。江田先生はすぐに私の心理と癖を見極められたので、私も驚いております。

現在レッスンを受講中ですが、以前より会話が良くなってきました。まだまだ、完全とはいえませんが人と話をするとき私がいつも頭に入れていることは、相手の立場に立って話すということです。早口でなく相手が聞きやすい話し方を心がけ、相手のことを配慮しながら、気持ちよく話ができることを心に描いています。

今も精神安定剤を服用しておりますが、レッスンを通じて更に安定した話し方を学んでいこうと思っています。

※江田よりのコメント:
何でもいいからただ言葉を出すという意識から、相手の立場に立って聞きやすい話し方を心がける、という意識に変わっているFさんです。この意識の変容は、「どうしたらどもらないか」から「どういう言い方が相手に聞きやすい安定した言い方か」の意識の変容につながっています。
相手のことを配慮しながら、気持ちよく話をしていこうとの心がけは、更に豊かなコミュニケーションを広げていくことでしょう。




 もっと自信を持って話していけそうです。(写真はイメージです)


主婦

Uさん(静岡県在住 49歳 自営業 主婦)

私は子供の頃から何となく話しにくい言葉があることに気がついていました。そのため性格的にも、内気、引っ込み思案で、消極的な子供でした。
授業中の本読みや、発表する時はとても緊張していました。「どうか、言いやすい文章でありますように・・・」といつも心の中で祈っていました。話し方を人から指摘されることはありませんでしたが、自分の中では劣等感を抱えた毎日だったような気がします。

就職して職場で電話の応対をする時、まわりに人がいるところでは言いにくい言葉が言えなくて、困ったことがありました。
また、こちらから電話をかけようとして、言葉が言えなくて、自分から切ってしまったことも何回もあります。
話し方の調子にも波があって、調子がいい時とそうでない時があることを感じたのもこの頃です。

他の人達は吃音の悩みを抱えなくてすんでいるのに、どうして自分ばかりがこんなに苦労するのか、何でこんなこともできないのかとひどく劣等感を抱え悩みました。吃音に悩まされないのなら、人生はどんなに素敵になることだろうかとも思いました。

さて、今年の春から地域の役員の長になってしまい、人前でお話しする機会が増えることになったので困っていました。そんな時、「さわやかカウンセリング」のHPを見つけました。 お試しのレッスンがあるのなら、体験してみたいと思って申し込みました。

先生自身が吃音に悩まされてきたそうで、経験者ゆえのアドバイスをたくさんいただけて、私のこともわかってもらえるような気がして嬉しかったです。レッスンでは息継ぎとか、呼吸法、ゆったりとした話し方など、いろいろなことを教えていただき、日々の生活に採りいれています。
今までは吃音を治すという捉え方をしていたのですが、詰まる感覚は身体が身につけてしまった習慣なので、そのことを受け入れて、言いやすい話し方感覚を身につけることが大切だとわかりました。
また、言い換えをすることが多かったのですが、それは言いにくいことばを避けて迂回しているにすぎないと先生から指摘され、ことばの迂回をしないようにと心がけています。

レッスンを受けるたびに得ることが多く、地域の行事などでもっと自信を持って話していけそうな気がします。これからもレッスンで得たことを実践していきたいと思っています。

※ ひ と こ と:
Uさんは会話での詰まりは全くなく、とてもきれいに話されますが、ご自分の内面では過去の吃音経験を引きずっていて、話すことは下手と自分で烙印を押していました。
今回、地域の委員長に選ばれ、行事のあるごとに挨拶、進行など任されていることは、話すことの自信をつける絶好のチャンスです。
過去に囚われないで、人々の前で話をしている自分の姿をイメージし続けてください。




 人前や電話で話す時に、落ち着き感が出てきました。(写真はイメージです)


男性

Iさん(京都府在住 48歳 自営業 男性)

私は物心ついた頃から吃音に悩まされてきました。学生の頃は授業中に当てられて分かっていても言えない、本読みも文章は分かるのですが、詰まって読めない。自己紹介や何か発表する時、自分の番が来るまでの恐怖心はとてつもなく大きなものでした。電話も何も言わずに切った事が何度もありました。

自分自身が嫌になってしまい 人前に出る事を避け、人と話をする事も避け、あまりしゃべらないで済む仕事をしていました。しかし私にとって良いのか悪いのか、家が商売をしていたのでそれを継ぐ事になりました。会話の多い飲食店です。
なるべく調理や中の仕事をしていたのですが、たまには外の仕事もしなければいけません。しかし、外に出れば「いらっしゃいませ」がなかなか言えません。お客さんが入ってくるたびに恐怖でした。それでも自分の店なので、自分の都合で嫌な事はなるべくやらないように出来、なんとかごまかしながら今までやってきました。

それでも自分を変えたいという思いは何時も思っていました。自分で工夫して電話をしたり、人となるべくしゃべるようにしたり、地元の商工会やいろんな会に入ったりと、自分なりに努力しました。
また、カウンセリング教室などの広告などをいろいろ見たり、インターネットでも調べたりしましたが、どれも“半年で治ります”とか“一年で治ります”とか、最初に高額な料金を払わなければいけないとか、信用出来ないものばかりでした。

その時にこの「さわやかカウンセリング」をインターネットで知りました。

体験レッスンがとても安かったので、最初はあまり信用していなかったのですが、気に入らなければ体験レッスンだけで辞めればいいと思って電話をしてみました。

先生の話をいろいろ聞いていると、他で聞いた事や自分が今まで思っていた事とは何か違いました。今までは治すという事ばかり考えていましたが、治すのではなくこれから新たに良い話し方を創(つく)っていく、という違いです。
最初は何か分かるような、分からないような気の長い話だなと思ったのですが、先生自身も元々どもりだったという事を聞き、私の悩みや考えている事についても良いアドバイスを頂けたので続けてやってみようと思い、現在で10カ月ほどになります。

私の長年の吃音が目に見えて治ったとか もう大丈夫、完璧とか、そんな事はないのですが、今の自分と10カ月前の自分を考えると、人前で話をする時も電話をする時も楽な感じと、良い呼吸や落ち着き感も出てきたように思います。
これからも気長に少しずつ前に進んでいけたらと思っています。

※ ひ と こ と:
今までずっと吃音を“治す”ということばかり考えてきた人生から、“新たに良い話し方を創(つく)っていく”という視点に切り替わっているIさんです。
これからもIさんなりの安定した話し方を育ててください。



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